2019/02/21 11:26
この間、恵比寿で道を教えてくれた女性がとても素敵でした。
駅から遠くはないはずだけど裏道に入ってしまい、方向がわからなくなってしまいました。普段ならGoogle Mapを開くところですが、ここは人に聞いた方が早いと思い、ちょうど前方から歩いてきたのがその女性。
私より少し年上そうな人で、髪はボブだったかショートだったか、とにかくベレー帽のようなものをかぶっていて。カジュアルでありながら小綺麗な感じ。笑顔というほどではないけれど楽しそうな清々しい表情で、いかにも気持ちの良さそうな人でした。
「すみません、駅ってどっちですか?」と聞くと、立ち止まって「恵比寿?」と聞き返すその声がまた溌剌として淀みのない通る声。「はい」と応える私に「駅ならこのまま歩くと着くよ(ニコッ)」と来たほうを指差しました。すごく爽やかで。子供にでも話すような口調だけど、なんていうか全く違和感がなく、どちらかというと人類みな兄弟という感じ。じゃ、またね!とでも言わんばかりの自然な人。
お礼を言って駅に向かいながら、「素敵だなぁ」と思わず声に出しました。あんな大人に憧れます。
それとは関係ないけれど、家で服を着替えて出かけるとき、なんだか気に入らないし冴えない組み合わせの服装でも「あぁ、もういいや面倒臭い。誰に会うわけでもないし」とそのまま出てしまい、街のウィンドウに映る自分を見て「私はなんて格好で銀座に」とか思ったりします。
木版画「見つめ合うとき」(2013年)