2019/07/27 23:32
今日、私にはめずらしく朝10時頃にしぶそばに入りました。家で朝ご飯を食べるタイミングを逃し、出先の中央林間駅で「そうだ、しぶそばがあるではないか」と思い付いたのでした。
しぶそば中央林間店は入り口が2つあり、改札を入った駅構内からも、反対側は建物の外の歩道からも入ることが出来ます。店内は簡易の仕切りで区切られており、駅構内側のスペースの方が圧倒的に広く、席数も多く、且つゆったりとした配置になっています。私は今朝はこの改札側のテーブル席に座り、空いた店内で温かいきつね蕎麦をいただきました。窓越しに見える駅を行き交う人々は、夏休みの気楽さをまとってか足どりも軽やかなようでした。長い雨のあとは青空が見えるだけでいい気分。
さて、食べながら思いを巡らせたのは、私にとっての「しぶそば」とは、やはり渋谷駅にある本家しぶそばだということです。何年も前に初めて武蔵小杉店に入ったとき気が付いたのですが、支店は温そばのどんぶりが本家のそれと比べて少し小さいのです。麺の量は同じに感じるので、必然的につゆの割合が少なくなってしまいます。何となくぎゅうぎゅうな印象で、温そばの熱々も持続しません。麺を少し減らしてもいいから、つゆがもう少し多いと嬉しいなぁと、支店のそばを食べながらいつも思います。そのぶん、支店は渋谷の本家よりも蕎麦の値段が40円ほど安いのですが。本家で食べると「そう、これこれ」と納得の味。これこそがしぶそばの味です。
長年ちょくちょく通っていると、たまにですがいつもと味に違いを感じることがあります。支店でも、本家でも、「あれ、今日のはつゆが薄い気がする」とか「あれ、ちょっとぬる目だな」とか。でも憎めない、許せてしまう。やや薄かろうが、ややぬるかろうが、それでもしぶそばはその美味しさがある一定のレベルを保っているのです。
またすぐにでも食べる機会をわざわざ作って行きたくなる、安くて美味しい慣れ親しんだ味。これが私のしぶそばで、しぶそば愛です。