夢みたいな時間 | あぁ、楽しや木版画!

2019/12/31 18:03

一昨日の日曜日、銀座の音楽ビヤプラザライオンで「前野健太ソロライブ」がありました。会場の席数の関係かチケットは抽選で、当選してからの約2週間、ずっとずっと楽しみにしてきたライブです。めずらしく昼間の12時半開演。お客さんは1時間前から会場でひととおり飲んだり食べたりして待っています。私は銀座といえばよもだ蕎麦。今年3回目くらいになるよもだ蕎麦でお昼を食べてから行くと、会場はほぼ満席でした。


夢みたいな2時間だったので、なんだかもうおぼろげにしか記憶が無いのですが、終わった後の余韻も含め、最高のライブでした。開演前、目の前に座っていた2人組のひとりが「ここに来てる人たちみんな、ガチのマエケンファンだよね」と真面目な声で言っていました。自分のことをそういう風に考えたことがなかったのですが、改めてそう言われると、なるほど、こういったライブに来るということは、つまりはそういうことなのか。思いがけずファン認定証をもらえたような少し嬉しい気持ち。と同時に、いやいや、わたくしなどはとんだ浮気者でして …と腰が引けるような気持ちにも。

前野さんは、とにかく、ライブが素晴らしいのです。抜群の歌唱力と、生まれ持った魅力みたいなもので観客の心をギュッと掴むんですね。私はライブに行くといつもふとしたときに、そんな魅せられ聴き惚れる観客の姿を眺めてしまいます。

それにしても、個人の趣味嗜好ってやっぱり面白い。私がどれだけ前野健太のライブや音楽に心揺さぶられようが、一方で、仲の良い友達も、血の繋がった家族も、皆がガチのマエケンファンにはならないわけです、当たり前だけど。その違いが面白い。

今、仕事で関わっている方にも言われました。「すべての人が保立さんの版画を好きになるわけではない。なんじゃこれと思う人もいる。でも保立さんは(自分が)良いと思うものを作っているわけだし、作っていけばいい。それでいいんです、そういうものだから」と。
ありがたいです。心強い後押しになります。

そんなわけで、なおのこと、好きだと思うものは出来る限り堪能したいですよね、死ぬまでに目一杯。音楽でも絵画でも。映画や本や景色だって何だって。そういうものを楽しむことは、生きている間に与えられた特権ってもんです。

いやぁ、来年はどんな年になるのでしょうか。
みなさま、どうぞ良いお年を。


絵付けタンバリン 2019年