2020/11/29 13:14
先週末、久しぶりにバイトに行くと、お客さんがカゴに入れてくるものがだんだんと冬っぽく、年末っぽくなってきていた。
魚屋の品をひとつ抱えてレジにやってきたおじさん。¥2,000のバーコードが貼られたその白い袋から立派なカニの爪先が飛び出していて、私は受け取りながら「おぉ...」と思わず唸ってしまった。おじさんもエヘヘと笑った。
昨日寄った近所のスーパーでは、普段からよく買っている小豆の小袋がもう年末価格に値上げされていた。百円くらい高い。しまったなぁ、もっと前に買い足しておくべきだった。
そんな街の年末モードに私も自然と流されてか、良いお年をと挨拶を交わすのがなんだか今から楽しみだ。
散歩をすればまだまだ秋の名残が転がっているけど、北風こそたしかに冬の到来を告げている。
木版画『季節の実』2020年