2021/01/19 14:41

母の友人に、まだ2歳に満たない、心臓に疾患のある孫を持つ人がいます。その人は週に2、3日孫の世話をしているので、このコロナ禍、ものすごい緊張感を持って徹底的に感染予防対策をしているそうです。外では物を触らないようにして、帰ってきたら全ての持ち物をアルコール除菌して。万が一でも孫にうつしてはいけない。たしかにそれは不安になるだろうなと思いました。

レジをしていると色々なお客さんに出会います。中には、感染予防のためのビニール手袋を付け、カゴに入れる全ての商品をポリ袋に入れ、クレジットカードの暗証番号も持参の棒で押すような人もいます。レシートすらも触りたくないような様子。何もそこまで、と私はつい思ってしまうんだけど、母のその友人の話を昨日聞いて、それぞれの事情の中で暮らしているのか、と納得した気持ちになりました。


去年から期間限定で週1回、対人関係療法という治療を受けています。対人関係療法の説明は今は省きますが、それを通して案外自分は自身の不安に無自覚であったなと気付かされています。攻撃的な気持ちになるとき、焦りを感じるとき、人との対話を避けてしまうとき、思っていることを紙に書き出して整理してみると、ほとんど全ては根底に不安があるのでした。逆に人に反撃されるときも同じ。相手にも不安があるのかも。不安を良い悪いではなく人間の当然の感情として扱うことも私には新鮮でした。

それに気付いて何かがすぐ変わるわけではないんだけど、私は今これこれについて不安を感じてるんだな、ふむふむ、と自覚してみると、一時的にでも頭の混乱が整頓されて妙に冷静になれたりします。今はただ、自分の不安を自覚することから。

ちなみに、人によって知らされるテーマは違いますが、対人関係療法で私が取り組むのはこの3つ。

1.自分の性格を知っていく
2.自分の限界を知り受け入れる
3.ひとに助けを求める

これらを軸に、今の気持ちを大切にしながら進めていくわけです。2と3なんて特に不得意かも。
この過程で気付いたことは今後も時々、自分のために、書いていこうと思っています。


木版画『今日もありがとさん』2020年