2021/12/01 20:15
昨日の夕暮れどき。
線路沿いを歩いていると、突然、ピタポタッ!と、水っぽい鳥のフンが2滴空から降ってきて、踏み出した足のすぐ先に落ちた。
うわっと急停止して見上げると電線にカラスが一羽。
前にも後ろにも私以外に人間は居らず、まさか私が真下に来るのを待ち構えていたんじゃないだろうなぁ? あいつ……!
スニーカーとズボンの裾を確認。大丈夫、飛び散ってない。
へっ!落とすのがちょっと早かったようだな!
鳥のフンが命中したことは以前に2度ほどある。
1度目は肩、2度目は頭。鳩かカラスだったと思う。
あと、カラスといえば中学のとき、友だちと歩道を縦に並んで自転車をこいでいたら、後ろから飛んできたカラスが私の頭に着陸し、チョンと踏み台にしてそのまま前方にまた飛び去っていったことがあった。突然頭に何かが触れ、私はてっきり後ろの友だちが手を伸ばしてきたものだと思った。でも直後カラスが飛び立ち、私は驚いて、少し悔しい気持ちになった。カラスに馬鹿にされているみたいだ。
後ろでそれを見ていた友だちも驚いてそのあと一緒に笑った。カラスの着陸は全然痛くはなかった。
数年前、頭にフンのついた私を、『運』が付いたってことだね、と側にいた友人らが笑いながら励ましてくれた。とても救われた。ちょうどコンビニの袋に入っていたウェットティッシュも差し出してくれ、それにもとても救われた。
果たしてフンをギリギリ避けることができた今回、運を逃してしまったことにもなるのだろうか……。なぁんてね、そういうことじゃない。
命中しなくて本当に助かった。線路沿いでひとりフンを拭き取るなんて惨めな思いはしたくない。
まったく。無防備な通行人を上から狙うなんてフェアじゃないわ。