ひとり掛けソファで高橋順子のエッセイと角田光代の短編集をつまみ読み。

そのあと雑誌コーナーと絵本コーナーをプラプラしてから退館。

図書館のあとたまに寄るのが好きだったカフェは閉店してしまった。

それなら。よし今日だ、と思い立ち、近くのカラオケ館へ向かう。

人生初ひとりカラオケである。

今年は、気が晴れるような趣味をもっと開拓するのだ。散歩と映画とライブと水族館以外に。

まず思いついたのがひとりカラオケだった。

中高時代はクラスメイトと事あるごとに歌いに行った。大学生になり、大人になり、年を追うごとにカラオケに行かなくなった。

最後に行ったのは3年くらい前か。高校の同級生と。

歌うのは大好きだ。きっと私にとって最適の発散法になるに違いない。

期待に胸膨らませながら自動ドアの前に立つ。

今まで他人任せにしてきた料金プランがよく分からない。

ひとまず2時間にする。店員に言われるままアプリもダウンロード。

やっと部屋までたどり着く。

さてさて。驚いたことに、歌がド下手になっていた。

なっていた、だなんてまるで前は上手かったかのようだけど。

少なくとも、絶対絶対もっとマシだったはず。声も音程も操縦不能になってしまった。

最近よく聴いていた宇多田ヒカルなんてとんでもない。ドリカムなんて。ユーミンなんて。

何を勘違いしていたのか。歌えば歌うほど落ち込むし、焦る。

部屋の雰囲気やリモコン操作に慣れるのに30分ほどかかった。

1時間経つ頃声が枯れてきて、鼻が詰まった。

下手だし、なんか寂しくて苦笑。発散どころか……。

なんて思っていたけれど、1時間半歌うと楽しくなってきて、いざ2時間になろうという頃終わるのを惜しく思った。

次はフリータイムにしてみよう。歌いたい曲もスマホにリストアップしておこう。

会計772円。意外と高かった。カフェより高い。午前中に来ればもう少し安いのか？

今日はお店の人にお任せでDAMだったけど、次回はJOYSOUNDを試してみよう。

楽しみがひとつ増えた。

意気揚々と帰宅。