2022/04/25 21:48

自分にとっての版画制作って、気持ちの上で開発とか発明に近いんじゃないか。最近そう思う。
職人みたいにひとつの技に熟練するのは憧れるけど、向かないみたい。

どちらかというと私はどんどん発明していきたい。
ねえ何か目新しいもの作ろうよって自分で自分にお誘い。可能性をつぎつぎ更新して自分を喜ばせたいのかも。
もう少し時間をかけて発明品を育て上げるための忍耐が必要だな、とも思うけど。

作ったあとは、誰かに見せたい。こんなの出来たよって。
見てもらえる、と思うから作るのは楽しい。
そのうえ喜んでくれると嬉しい。

版画を始めて、かれこれ18年くらいになるけど、作ってきて本当に良かったなぁと思える瞬間は、ほぼ間違いなく、人との関わりの中にある。
あぁ、この人の心に触れたんだな、って思えるような感想をもらったとき、とか。
思わぬ出会いや仕事に繋がるとき、とか

作品を作ることで他者との関わりが生まれるのか、それとも他者や社会と関わりたくて作り続けているのか……
どっちなんだろう。わからない、両方かな。

どっちでも、いいんだけどね。目的なんて。
自分に与えられた役割みたいな今の活動を、しみじみ幸せに思う、今日この頃。