友人を誘って、ジャズピアニスト佐山こうたさんのソロライブへ。

企画・司会・進行、前野健太。吉祥寺MANDA-LA2にて。

私も友人も初めての、ジャズピアノライブ。

鍵盤の上で佐山さんの両手は、よく動く2匹の蜘蛛みたいだった。

ピカピカの鍵盤の蓋に2匹が映って、全部で4匹。いっぱい跳ねて、にぎやかだった。

途中、前野さんとお客さんからのお題に即興で応えた佐山さん。

古畑任三郎みたいなポーズで数秒思考してから弾き始める。

ジャズピアノって右脳も左脳もフル稼働させるのかな。

弾けば弾くほどにかっこよかったし、引き込まれた。

ピアノが佐山さんに身を委ねているように見えた。

帰り道に友人が、良い休日になったなぁとくり返し言ってくれ、私も誘って良かったなぁと思った。

7月の終わり。

余談、その夜。

家の最寄駅で知らぬうちにガムを踏んだらしい。

気付いてコンクリートになすり付けようとしたのが余計にだめだったようで、ソールにべったり広がってしまった。

歩く度ぺったんぺったん鳴る右足のサンダルの粘度は想像以上に強力で、駅ビル入口の大きな重たいマットをもめくり上げてしまった。

砂利とか埃とか、いっぱい引っ付けて帰宅した。こういう夜もあるよね…

ヘラではどうにもこうにも剥がれなかった頑固なガムは、お湯で流すと拍子抜けするくらい簡単に溶けていった。

ふう。

ガムは包んでゴミ箱へ。