2022/08/23 10:50

昨日の夕方、初めて入った喫茶店でクリームあんみつを食べました。

黒蜜が惜しみなくかけられた寒天の上に、ホイップクリームにさくらんぼ、バニラアイスと粒あんと、あれは固めのういろう? が乗っていて、後半全部が混ざる頃、背筋が震えるほど甘くなりました。でも美味しかった。


食べたあと、日曜日に行ったマエケンのライブについて書こうと思ったけど、長々しくなりそうで上手くまとまらなくてやめた。

マエケンのライブはいつだって素晴らしい。


普段、「マエケンのどこがそんなに好きなの?」と母に聞かれると「だからあ、まず才能でしょ」と答えます。

だからあ、というのは、この質問がもう何度目かになるから。

「それから歌とライブと、人柄と文章とか、全部」

へえ、ふうん。反応は薄いです。まあこれじゃあ伝わらないか。


正直なところ、男とか女とか、酔っ払いとかストリップ劇場とか、私にはよく分からない。

ぽこちんばっかいじってる”  なんて歌詞、他に聴いたことあります? 少なくとも、マエケンを知るまでの私の生活圏内ではまず出会うことのなかった歌詞。「天気予報」という、聴けば聴くほど良い曲で、まあカラオケでもひとり歌うわけですが。


そういうのがマエケンにはたくさんあって。

本来、私にはちょっと苦手だなと思うような、そんな世界を歩いている人です。

ときどき、ここまでマエケンに傾倒して心掴まれるっていうのも、何だかなあ、納得いかないなと思ったりします。


マエケンの歌の真ん中にはやわらかいハートがあって、発する言葉にもそれがあって、ライブ中、マエケンはそれをアンパンマンみたいにふかふかお客さんに分け与えます。私も手渡されて元気になって帰りますが、歌うマエケンはそのまま燃え尽きて、いつか灰になってしまうかもしれません。


もっとたくさんの人に聴いてほしいとか売れてほしいとか特に思わないので、そこに関心もないので、私は純然たるマエケンファンとは言えないかもしれないけど、生きていることの慈しみ方というか、そこに心が共鳴していれば、もうそれが全てかなと思えてきます。


納得いかないけど、辻褄合わないけど、うまくできている、本当にうまくできているのです。