2022/09/09 19:49

いつもの散歩コースをゆくと、前を歩く小さな少年と行く道がしばらく同じでした。

なんだかまるで付けまわしているみたいになっちゃって、ときどき振り返る少年とその都度目が合いました。

ごめんごめん、違うのよ。あやしい者ではありません。


あやしい者ではありません、が、実はうしろからずっと目で追っていました。

なんだか絵になる少年だなと。


白と黒のボーターTシャツと、柔らかそうなデニムのハーフパンツと、赤いスニーカー。

その服装が、真っ黒な髪とぷっくり日焼けした肌に、とてもよく似合っています。


アカシアに似た庭木の脇を通り過ぎるときには、もうそのまま版画になりそうなくらいで、目に焼き付けたいと思いました。