2022/12/21 19:29

散歩中、ふと建設現場に目を向けると、緑色の何らかの機械に白文字のMakitaのロゴが見えた。

私の掃除機はMakitaだ。実家のそれも同じく。


無意識に「マキタ」と声に出して呟くと、自動的にというか、それに続けて「スポーツ」と口が勝手に呟いた。

「マキタスポーツ」

って俳優だっけ? ドラマの「きのう何食べた?」に出演してる人。

そう思い浮かべたあと、すぐ消えていった。


その足で最寄の図書館へ行き、予約していた本を受け取る。

なんとなく気が向いて、雑誌棚の『暮しの手帖』最新号を手に取ってみる。ここ数ヶ月、その存在を忘れていた。

目次を開くと、なんと、マキタスポーツの名前がある。随筆に寄稿している。

あぁ、こういう偶然、妙に嬉しくなる。


と言いつつ、マキタスポーツはすっ飛ばし、「思い通りの人生なんて」という見出しのインタビューに飛びついてしまった。

画家のささめやゆきさんだったから。一気に血が沸きたった。


座ってじっくり読むと、素晴らしい内容で、何だか泣けてきた。

絵を描いて生きてきた、ささめやさんの言葉のひとつひとつに凄みがある。

これは買って、また読もう。書店に寄ってから帰宅。


Makitaに導かれ、たわけではないけれど、実にいい流れだった。

マキタスポーツさんの随筆もとても良かった。肩書きは(芸人、俳優)であった。