2023/05/28 19:20
前野健太ソロライブ「大リクエスト大会」に行ってきた。平日の夜の吉祥寺MANDA-LA2。
チケット予約時にリクエスト曲やコメントがあれば記入し、マエケンがそれに応えていく、というライブ。
マエケンとマエケンの歌は本当に多くのファンに愛されているのだなと、常々思ってはいたけれど改めて実感した夜だった。
それにしても、ライブに来ているマエケンファンって、どういう人たちなんだろう。
歌に涙する人、歌った曲順を必ず書き留める人、遠くから通う人、マエケンを見つめるたくさんの目、熱意。
インタビューしてみたくなる。あなたにとってのマエケンの魅力とは?
普段私はライブ会場でなるべく誰とも目を合わさない。
常連ファンも多いわけで、うっかり顔見知りなど出来てしまったら、変に気を使うし照れ臭い。面倒だ。
人によって温度差もあるだろう。相手の熱意に圧倒されたり、逆に相手を圧倒してしまうかもしれない。
そもそもひとりでいるとき私はすごく閉じた人間なのである。
一度例外的に、隣に座っている見ず知らずのお客さんに思わず話しかけそうになったことはある。
マエケンがベロベロに酔ってしまったイベントで、なかなか歌を歌わずとんでもないことになっている状況を誰かと確かめ合わずにはいられない気持ちになった。「これ絶対終わりませんよね」と喉まで出かかった。
昨日ちょうど家の近所で、おじいさん同士のすれ違いざまの挨拶を見かけて、それはなんかいいなぁと思った。
笑顔で、
「おぉ、どうも」
「暑いですねぇ、5月だというのに」
たったそれだけ。人付き合いってあれぐらい軽い感じでいいのか、と思った。
「いやぁ、どうもどうも」
「今日も熱いライブでしたなぁ」
とかって?
ちなみに私は最近踏切の警報灯がマエケンのサングラスに見えるようになっちゃって、これはいよいよ危ないなと少々苦笑ものである。
同じ症状のマエケンファンはいらっしゃるだろうか。もしいたら、案外いい友達になれるかもしれません。
ライブのあとは一旦静かに余韻に浸りたい。
人が集まってライブになって、あの感動が生まれるわけなのに、やっぱり音楽体験そのものはものすごく個人的な喜びというか、不思議ですよね。