2023/07/01 21:48
勝手にヒルガオだと思い込んで今日まで育てていたつる植物が、ヒルガオではないということに気がついた。
検索に検索を重ねると、おそらく、ほぼ間違いなくマルバルコウであった。
冬の散歩中、鬱蒼とした緑地のフェンスに絡みついた茶色く枯れたつるから、乾いた実をちぎり取り、家に持ち帰った。
そこから採種した小さな黒い種。缶に入れて取っておいた20粒くらいを、5月にベランダのプランターに全て蒔いてみた。
何を根拠にと自分でも思うのだが、『ヒルガオ』と書いた小さな名札も立てた。
しばらくして、ポツ、ポツと双葉が顔を出し始め、そのときの葉が一番可愛かった。
暑くなってぐんぐん葉が増えて、増えすぎて、別の鉢にいくつか移した。洗濯物がだんだん脇へと追いやられる。
100円ショップのリング支柱を立てると伸びたつるがすぐに巻きついた。
ちょっと怖いくらいの成長。つるの先端に意志を感じる。
花が咲くのが楽しみ〜と思いつつ、植物に詳しくないのでヒルガオの花が何色か実は定かではない。
どんな色の花だろうとネットで調べてみると、淡いピンクの花だった。私は水色を想像していた。
さらに、よくよく見ると写真の葉の形がベランダのそれと違う。ヒルガオの葉はもっと細長い。
双葉の写真を頼りにようやく辿り着いたのがマルバルコウだった。
マルバルコウもヒルガオ科ではある。外来種で、”繁茂して一面を覆うつる植物”と書いてある。
参ったな。覆い尽くされたベランダを一瞬想像してみる。
マルバルコウといえば、道端に咲いている花に惹かれ名前を調べ、去年版画にしているのだ。
これを育てていたとはね。
ビビッドなオレンジ色の、直径2cm弱の丸っこい星型の花。
私のベランダでこの夏おそらく、ヒルガオの代わりに咲いてくれるであろう花である。