2023/07/27 18:10

前野健太ソロライブ〜夏の盛り〜を観に吉祥寺へ。

マエケンライブ第一章、閉幕! の心構えで行く。

日常の関心の矛先をそろそろマエケン以外にも広げる良い時期だ。


ライブハウスのMANDA-LA2、近年のライブ通いですっかり思い出深い場所となった。

何年もあとに偶然この道を歩いたりしたら、まるで郷愁みたいなものが胸にわくだろう。

このライブハウスをモチーフにいつか作品つくりたい。


昨夜のライブはある意味マエケンそのもの、多角的な仕上がりというのか、やっぱりこの人はすごいなと思った。

これは酔っ払っているのだろうか、というMCで前半のライブが展開していく。

この感じ、まさか終盤には昨年恵比寿の酩酊イベントと同じ光景が広がるのでは ……。

小さな胸騒ぎをよそに、歌う歌はどれも良かった。


後半見事にライブが立て直されていく。歌の世界に没入させてもらった。

ピアノ弾き語りに、黄金色のスポットライト。

観客の後ろ姿ひとりひとりのシルエットが光に縁取られていた。夕暮れどきのビル群、木々のよう。


マエケンから学んだことは豊かで計り知れない。

目に見えているものが全てとは限らない。

わからない、不完全なもの、こと、人、を受け入れてみる練習。完璧なんて目指さなくていいや、と。

あるいは、人生のちょうどそういう成長の最中にあった私に、説得力を持って、マエケンの歌がことばが、追い風となってくれたのか。


酒と競馬と下ネタの、おじさん。

野蛮なふりをした、少年のような、おじさん。

誰もが身に覚えのあるような孤独、を抱えたおじさん。

ときどき変態、ときどき乙女。


長い夢みたいな時間をもって、貴重な人生勉強させていただきました。

歌を聴けばこの先いつでも復習できるというのは、すごいことだ。


帰りの乗り換え駅のホームで、ふわりとキンモクセイの香り……?

もちろん誰かの香水か、何か。好きな香り。

これから私の日々はどのように流れていくのやら、楽しみだなと思った。