2023/08/21 20:46

顔にニキビがよくできる。

触らずに放っておくのが一番と、分かっていてもついつい潰してしまう。癖である。

膿を出すのは快感であり、罪悪感であり、あとには後悔が残るだけ。

若い頃ならまだしも、今では潰したあとの治りがだいぶ遅くなった。そして必ず痕になる。


でも、どうしてもつい気になって、初めは放っておいても鏡を覗き込んだが最後、潰してしまう。

病的な行為だなとも思いつつ、もはやストレス解消法のひとつか。

「膿んだ物は潰せ」ということわざがあると知った日は大いに励まされた気がした。


潰したニキビは痛々しい。余計目立つ。

最近はそこに小さな絆創膏を貼ることにした。そうすると気持ちが落ち着く。

バンドエイドではなく、ケアリーヴがいい。肌色に馴染むし、剥がれにくく、剥がしやすい。

ちょうど今も、あごにこしらえた赤い大きなニキビに絆創膏でフタをしてある。


潰すにしても放っておくにしても、もともとニキビなんて、ただの点なのにねぇ。

なんでこうも気になるものか。

窓の外で夏の雲がゆっくりモクモク、形を変えてゆく。