困ったことに、制作意欲というかやる気というかが、まったく引き潮状態である。

気持ちも体も全然乗ってこない。参ったなあ。

こういうのって不思議なもので、あるとき突然心がふっと軽くなって、ぱっと晴れ渡って、血が騒ぎ出して、嬉々としてまた作業に向かうのである。徐々に上がっていくときもあれば、昨日の今日で別人のように動き出すときもある。

ふとしたきっかけがあるのか無いのか、そのときを待つっきゃないが、それが結構もどかしい。

先日聞いた「制作は振り子だ」という友人の言葉に大きく頷く。

友人も、その夫も版画家で、夫がそう言っていたと教えてくれた。

まさに。やる気は、意欲は、振り子みたい。

来た来た来たぞ～という熱い期間が、去ってまた来て、また去って。

制作に限らず案外あらゆる物事が振り子なんじゃないか。そんなふうにも思えてくる。

だからこそ、待つっきゃないのだ。

おーい。私のやる気の玉よ。戻っておいでよ。

個展前だってこと、わかってんのかい？

それはそうと、やる気喪失前の私が入稿しておいた「前向きな一杯」ステッカーが、時差をもって励ましみたいに届いた。

初めて作ったにしては上出来で安堵。

私の人生を底支えしているものはたくさんあるけど、そばとうどんもそのひとつ。

というステッカーです。