2024/04/22 12:00

町田の世界堂で注文していたマットを受け取ったあと、電車で一本、大和で開催されている骨董市へ向かうことにした。

つい先日湯呑みを割ってしまった。注意力散漫なのだろうか、この一年で実に三つの湯呑みを割ってしまった。

どれもお気に入りだった。


この骨董市に来るのは何度目かになる。手頃でグッとくる掘り出し物を探すのが楽しい。

日差しが強くじっとり汗かきながら端から端まで歩いて回ったあと、目星をつけていた店に戻った。


焼き物愛溢れるよく喋るおばちゃんがひとりでやっていて、以前にも一度ここで湯呑みを買ったことがある。

かわいいなあと思った青い湯呑みと黄色い湯呑み。少し迷ったあと青いのを買うことにした。


店のおばちゃんと楽しそうにお喋りしていた客のおばちゃん、常連だろうか、が私の湯呑みを見て「ああ、デーモンさんね」と言う。店のおばちゃんも「デーモンさん。くぅ〜、おねえちゃんいい買い物したよ」と言う。

たしか前回も「あなたいい買い物したよ」と言われた気がする。

手放すのが惜しい、おばちゃんはそんな顔をして売る。真意はわからない、でも商売上手だ。


それにしてもデーモンとは何なのか。その場では聞きそびれてしまった。

気になって家に帰ってからネットで検索してみた。


「焼き物 デーモン」、「湯呑み でえもん」などで検索しても欲しい答えは見つからなかった。

少しして「でえもん」の「えもん」は「右衛門」なのでは、と気付いてからは早かった。

どうやら源右衛門窯というところで作られた有田焼らしい。

おばちゃんたちは「源右衛門さん」と言っていたのだ。すっきりした。


焼き物の知識は無い。でもおかげでひとつ名前を覚えた。

前回買ったときは瀬戸焼と聞いたから、これでふたつ覚えたことになる。

今のが割れたらまたおばちゃんの店に買いにいこうと思った。

割らないようにはしたいけど。