2024/07/26 23:47
昨夜は前野健太ソロライブ、吉祥寺マンダラ2。
チケットソールドアウトにつき、混むだろうなあとは思っていた。行くとやはりもうすでに立ち見客が多かった。
普段よく座る最後列のさらに後ろのトイレ前に、小さくもゆったりした空間があり、そこで立って観ることにした。
これが意外にもなかなか良かった。
会場よりステップ一段分高いので、着席の観客とステージに立つマエケンを広く見渡せる。
歌うマエケン、聴き惚れる観客、揺れる観客。
マエケンのMC、どっと沸く会場、静まり返る会場。
普段よりライブを客観的に眺めていたらときめく瞬間を逸してしまったが、それはまた新鮮なライブ鑑賞であった。
マエケンは水族館のサカナのようだなと思う。
行けば厚いガラス越しに歌を聴かせてくれるが、実際のところ何を考えているのか客にはわからない。
あくまであっちは水の中だ。
マエケンのラジオを教えてくれた友人が以前放った一言、「本当はどんな人なんだろうね」が思い出される。
引き続き私は私なりのマエケン研究をするまでだ。
昨夜はカメラマンのタイコウクニヨシさんがライブ中のマエケンをあらゆる角度から終始バシャバシャ狙い撮っていた。
小ぶりな大砲を構えるみたいなプロフェッショナルな格好と機敏な動きを、私はまじまじと観察してしまった。
被写体のマエケンとセットで版画にしてみたいという欲望がついつい浮かんだ。
ライブ終了後、なんと発売日直前のニューアルバム『営業中』の販売があるというので驚いた。嬉しい!
昨日イチの胸熱だった。
帰って聴いてみると中身はもっと胸熱だった。
マエケンのいう ”歌の成長” の伸び代の分厚い広がりを感じながら、今日もくり返し聴いている。