2024/09/23 20:02

版画で絵を担当した絵本の初校が送られてきた。

しみじみ嬉しい。


以前絵本の絵の仕事をした際、どうも自分の絵の未熟さばかりに目が向いた。

自信の無さから後ろ向きなことばかり言って編集者の方を半ば閉口させていたと思う。


本当の意味で未熟だったのは、自分の限界を受け入れられない自分自身であったのだ、と分かるくらいには今回の絵本で少し成長できたと思う。


絵が未熟なのは当然なことだと思えるようになってきた。誰だって少しずつ経験を積んでいくだけのこと。

たぶんこの先もずっと、これは相当いいぞとか、やっぱ才能無いなとか、繰り返しながらやっていくんだろうなあ。


「人からの評価も自分自身による評価もその時々で変わるけど、やってきたことはあれがそのときの精一杯で、それ以上も以下も出来なかった」という考え方を3年前に対人関係療法で教わって、当時なるほどなと心底納得した。

ベストが積み重なって今があるんですよと。それを今思い出して、またホッとする。


頑張ってきた時間はもはや遠い過去のよう。

本の形になるのが楽しみ。