2025/04/09 19:48

年明け、遅まきながら住民票を移して神奈川県民となった。

するとそれまでは魅力的に見えていた町の景色が突如、少し色褪せたような気がした。今まで私は旅気分でいたのだろうか。

いやいや、そんなこともないのだが、この町の住人になったのだと妙に実感してしまった。

数日経つとそんな思いも消えてただの日常に戻った。


花粉に強風、雨もあって、この春散歩という散歩をしなかった。散歩って気分にもならなかった。

昨日、朝ごはんと洗濯を済ませると、もう何もやる気もなく、仕事もなく、久しぶりにゆっくり朝の散歩に出た。

ミモザの見頃は逃したが、桜はまだまだ咲いている。チラチラ散る様が今年もきれいだ。

遅咲きのオモイガワも枝いっぱいに蕾が、まさにこれからという感じで膨らんでいる。

そこかしこの木々が芽吹いて、ああ季節はいつでもちゃんと真新しいではないかと、安心した。

ひと様の畑の葱坊主も元気そうだった。


今朝も青空に誘われるように散歩へ。そういえばコロナ禍はこうして過ごしていたっけな。

歩くってのはいいもんだ。気持ちも意欲もゆるやかに上昇する。

もうすっかり初夏のような日差しで、少し汗ばんで部屋に戻った。