2025/10/16 20:04
先日のバイト中、来店した年配ご夫婦の、気のいい旦那さんに「お兄さん」と呼びかけられた。マスクもしていないし、至近距離で目と目を合わせて会話したあとだったのに。笑っちゃった。
本当に気のいい、明るいお喋りな老紳士で、純粋に私を男性と見間違えている。訂正するタイミングを逃したままお会計も済んで、二人は帰っていった。
ひとりになってからまた思い出し笑いした。やれやれ。
小さい頃から、20代、30代と、男の子と何度間違えられてきたことか。ようやく近年はそんなこともなくなっていたが、ここにきて、42歳になって、まだ間違えられるとは。さすがにチクリとハートが傷ついた。
そんなに女性らしくなくても今の自分でいることは結構気に入っているというか、そのままでいることがなんといっても今は居心地がいい。ときどき可愛いピアスをしたり、ヒラヒラした服を選んでみたり、そういう楽しさも知るようになったし。
その翌日、バイトは無かったけど、そんなふうなことを考えていたからか、なんとなく花柄のシャツを着て出かけてみた昼下がり。通過待ちの踏切で蝶が一匹ひらひら飛んできて、私の花柄の左肩にとまった。
それにしても新しいバイトが面白い。日本茶を販売する古い小さなお店で、地方の土産物屋みたいな漬物やお菓子も並んでいて気に入っている。なにより私はとにかくお茶が好きだから、お客さんとお茶の話ができるのも楽しい。人との関わりってこんなに温かいものなのかと、ちょっと接客というものに対する考え方が変わるくらい。いろんなところに応募しては落ちたり辞退したりしてきたけど、今こうしてここで働けてとても嬉しい。