2026/03/15 21:58

保立葉菜 宮嶋結香 二人展
「あたらしい陽」
2026年3月25日(水)~4月5日(日)
12時~19時(最終日17時まで)
月曜休廊
ギャラリーまある
東京都渋谷区恵比寿4-10-18-2F
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私はミヤジと呼んでいます。
二人展のテーマをいよいよ決めなきゃねってわけで作戦会議をした1月のおわり。
私はテーマが何に決定しようとも、DM用の作品はすでに下絵も出来て、版を彫り始めていました。
ミヤジにその下絵を見せて、「あたらしい季節」ってタイトルにするつもりと話しました。
「あたらしい季節」それをそのまま展示のテーマにしてもいいかもねぇなんて話になって、でも何かもう少し考えようと。
ミヤジが事前に書き出してきてくれていた言葉とくっつけてみたりして、紙に書いて声に出して。あたらしい森、あたらしい日、あたらしい火......?
最後にミヤジが何気なく書いた「あたらしい陽」がしっくりきて、あ、陽いいねぇとなりました。
「わかるようでよくわからないところがなんかいいねえ」と、ふたりで頷き合いました。
私の作品「あたらしい季節」って、お茶屋さんのバイトのことなんですよね。楽しくて楽しくて。
お店番の時間も空間も、お店に並ぶ商品も、お客さんとのやりとりも、一緒に働くひとたちも、お弁当の時間も、暇すぎる時間も、大慌てな混雑も、うまく出来なかった後悔さえもひっくるめて、今楽しくて。こんなバイト初めてだな、こんなに恵まれて、何かのご褒美なのかなって思うくらいで。それが嬉しくて、版画にしました。
恥ずかしくなるほど単純なものです、作品をつくるきっかけというのは。あとはそこに、たとえば散歩中に見かけた蕾でいっぱいの椿とか、秋の並木の美しさ、そういう心のときめきも掛け合わせて、ひとつの作品に仕上げちゃう。
お茶屋さんで働き始める前は、いろんなことが八方塞がりのように感じられたけど、気がついたら、あれ、あたらしい季節がきたって思えていました。前向きになっていた。
さて、「あたらしい陽」に、今のミヤジはどんな絵を描くのかな。どんな風景を見ているのか、願っているのか、設営日には明らかに。並べるのは互いの心象風景。ドキドキ、楽しみです。
